定型発達児に比べて、言葉の数が少なかったり、長文でお話しが出来なかったり、相手が話していることを理解できなかったり、助詞が使いこなせなかったり、発音がはっきりしなかったり、といった、言語取得の遅れた状態を、言語発達障害と言います。
知的や運動面、感覚などの発達は正常なのにもかかわらず、発音だけが遅れる場合もありますし、さまざまな発達障害の一つの症状としてのことばの遅れもあります。
Pal教室を利用するお子さまで、特にお母様お父様からご相談いただくのが「構音障害」についてです。
「構音障害」の原因は大きく以下の4つに分類されます。
1.生まれつき、または事故や病気などで唇や舌、口蓋、顎などの発声発語に関する器官が欠損していたり形に特徴があったりしてうまく発音ができない、器質性構音障害。
2.脳卒中や頭部外傷その他疾患によって、神経や筋に病変が生じ、話すことに必要な運動機能に制限が出る、運動性構音障害。
3.音が聞こえにくい、言葉が聞き取りにくい、あるいは全く聞こえないなどと言った聴覚の障害により、手本となる正しい発音や自分自身の発音を聞き取れないため発音に障害が生じる、聴覚性構音障害。
4.原因が特定できない、機能性構音障害。
Pal教室を利用されているお子さまで「構音障害」を心配される子のほとんどは、「機能性構音障害」です。
「さかな→たかな」のような“置換”、「でんわ→えんわ」のような“省略”、聞き取れないような音の“歪み”、などの、発達途上の音の誤りは子ども特有の構音障害で、そのほとんどが成長発達とともに改善されます。
機能性構音障害のお子さまへのPal教室での療育実践例
Pal教室では、ABA(応用行動分析)の考え方を取り入れた療育を行っています。
ABAの基本的な考え方とは、行動の原因を子どものせいにするのではなく、子どもを取り巻く環境との相互作用の結果、として捉えるというものです。
ここで言う環境とは、物理的な状況もありますが、私たち大人や周囲の人的な状況も含まれ、特に小さなお子様の場合、大人との関わり方の影響がとても大きいと考えています。
私たちは療育を行う際に、子どもの行動について、A「行動の直前の出来事」、B「行動」、C「行動直後の出来事(結果)」という3つのフレームで分析を行っています。
このABCフレームを用いた分析により、A(環境の調整や私たちの指示の出し方)やC(行動に対しての私たちの反応など)によって、望ましくない行動を減らしたり、望ましい行動に変えることが出来る、特に「望ましい行動を褒めて増やしていく」というのがPal教室の療育の基本です。
発達途上の機能性構音障害は、原因はまだ明らかになってはいませんが、構音に必要な唇や舌などの運動機能の未熟さや、誤った音と正しい音を聞き分ける力の遅れ、言葉の習得を支える認知機能の未熟さ、言葉のモデルとなる生活環境の問題、などが関係していると考えられます。
ですので、絵本の読み聞かせや手遊び歌、おままごと等のごっこ遊びなど、様々な遊びを通して、たくさんの日本語のシャワーを子どもたちに浴びせています。
また、絵カードや具体物などを用い、大人の後について正しい発音ができた際には盛大に褒め、正しい発音が定着するよう支援しています。
ひらがななど文字を獲得したお子さまは、文字の形を手立てに、正しい音の弁別がよりしやすくなるため、文字の読み書きにも力を入れています。
Pal(パル)教室は、埼玉県朝霞市を中心とした
児童発達支援・放課後等デイスクール事業所です
- Pal本町教室:埼玉県朝霞市本町1-38-38
- Pal膝折教室:埼玉県朝霞市膝折町1-10-8
- Pal教室NEO:埼玉県朝霞市膝折町1-10-8
- Palαあさか台:埼玉県朝霞市西弁財2-5-12
- Pal教室Up:埼玉県朝霞市東弁財1-3-4