吃音とは?
吃音は、話し言葉が滑らかに出ない「発話障害」の一つです。
「す、す、すいか」と音を繰り返したり、「すーーいか」と引き延ばしたり、「・・・・すいか」と言葉を出せずに間が空いてしまう、という特徴が多く見られます。
Pal教室を利用するお子さまにも吃音が見られるお子さまは多数いらっしゃいます。
吃音は、発達性吃音と獲得性吃音に分類されますが、Pal教室を利用するお子さまは発達性吃音です。
吃音は小学校入学後に発症することもありますが、多くは2歳~5歳の2語分以上の複雑なお話を始める時期に起きやすく、身体・認知・言語・情緒が爆発的に発達する時期であること、周囲の人との関係や生活上の出来事など、子ども自身が持つ吃音になりやすい遺伝的体質的な特徴とが、複雑に影響しあって発症すると考えられています。
発達性吃音の多くは、軽い繰り返し(す、す、すいか)から始まりますが、うまく話せる時期もあるようです。7~8割ほどは言葉の獲得数が多くなるにつれ自然に治りますが、残りの2~3割は徐々に症状が固定化して楽に話すことが難しくなっていきます。
吃音のお子さまへのPal教室での療育実践例
Pal教室では、ABA(応用行動分析)の考え方を取り入れた療育を行っています。
ABAの基本的な考え方とは、行動の原因を子どものせいにするのではなく、子どもを取り巻く環境との相互作用の結果、として捉えるというものです。
ここで言う環境とは、物理的な状況もありますが、私たち大人や周囲の人的な状況も含まれ、特に小さなお子様の場合、大人との関わり方の影響がとても大きいと考えています。
私たちは療育を行う際に、子どもの行動について、A「行動の直前の出来事」、B「行動」、C「行動直後の出来事(結果)」という3つのフレームで分析を行っています。
このABCフレームを用いた分析により、A(環境の調整や私たちの指示の出し方)やC(行動に対しての私たちの反応など)によって、望ましくない行動を減らしたり、望ましい行動に変えることが出来る、特に「望ましい行動を褒めて増やしていく」というのがPal教室の療育の基本です。
吃音が出た時に、「ゆっくり話して」等と注意をされたり笑われたりすると、吃音の症状が強化されてしまいます。なので、吃音そのものには私たち指導員は触れません。ただ、お子さまがお話ししているのを先取りしたり急かしたりすることなく、ゆっくりゲームなどをしながらおしゃべりを楽しみます。
そして、たまたま「あのー」を言葉の最初につけるなどして滑らかに言葉が出た時には、さりげなく、次に言葉が出にくそうなときに「あのー」と言葉の最初に言ってみる手本を示します。こうして、“たまたま”の成功体験を、言葉が出にくいときには“いつも”使う工夫として定着できるよう強化しています。
Pal(パル)教室は、埼玉県朝霞市を中心とした
児童発達支援・放課後等デイスクール事業所です
- Pal膝折教室:埼玉県朝霞市膝折町1-10-8
- Pal教室NEO:埼玉県朝霞市膝折町1-10-8
- Palαあさか台:埼玉県朝霞市西弁財2-5-12
- Pal教室Up:埼玉県朝霞市東弁財1-3-4